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【お知らせ】3月18日復興祈念イベント、ギターと口笛のコンサート開催!

東日本大震災から7年になろうとしています。
今年も当会では復興イベント、ギターと口笛のコンサート「天壌のハーモニー」を次のとおり開催しますので、ぜひいらしてください。

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  福島復興祈念イベント

 「天壌のハーモニー:風の記憶、鳥のおもかげ」

   ~ ギターと口笛による演奏会 ~

 日 時  平成30年3月18日(日)
      午後2時開演(午後1時30分開場)
 場 所  郡山ミューカルがくと館

 出演者  ギタリスト 渡辺隆
      口笛世界チャンピオン 柴田晶子
      ギタリスト 山岡祐子(ギタリスタスあだたら)
      ギタリスト 小林政貴(ギタリスタスあだたら)
      ギタリスト 渡邊華(ギタリスタスあだたら)

 演奏曲  カルメルンファンタジー
      演奏会用断章(F.ソル)
      アメリカの遺言(カタロニア民謡)
      リゾンの泉(N.コスト)
      ~ジブリ映画「風の谷のナウシカ」より
       風の伝説
       はるかなる地へ
      など。

 ※入場無料です。
  どなたでもおはいりいただけます。
  みなさまのご来場お待ちしています!
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               ご挨拶

 

 東日本大震災から七年目の春を迎えようとしています。たいせつな記憶がすこしずつ薄れていこうとするなか、わたしたちの会では、今年も大震災の犠牲となった方たちを追悼し、福島の真の復興を祈念するコンサートを開くことにいたしました。この催しは、2013年の「宮澤賢治と<再生>の物語」以来毎年行われ、昨年の「虹の木のかなたへ〜新しいふくしまのために〜」につづき、今年で五回目になります。

 今回は、「天壌のハーモニー:風の記憶、鳥のおもかげ」と題し、昨年同様、世界的口笛奏者の柴田晶子さん、ギタリストの渡辺隆さん、そして「ギタリスタスあだたら」の皆さんをお呼びしました。『風の谷のナウシカ』をはじめ、他ではきくことのできないギターと口笛のコラボを、このコンサートのために特別に用意していただきましたので、どうか楽しみにしていただければと思います。

 「天壌(てんじょう)」という詞は、あまり見かけない言葉ですが、「壌(じょう)」は「土壌」の「壌」で、<大地>のことを意味する文字です。なので、「天壌」は「天と地」を言い換えたものですが、「壌」にはまた、<耕作に適した柔らかい土>という意味もあります。「天壌」という言葉には、すべてを生みだす根源的なものへの思いや、それを守っていくことの大切さをあらためて感じる場にしたいという願いをこめています。

 一方、「鳥」には、古代から「亡くなった人」の姿や面影が重ねられてきました。また昔は「鳥占い」というものがあったように、鳥は「未来」や「予兆」を象徴するものでもありました。そして「風」は、「天籟(てんらい)」という言葉もあるように、天からのメッセージであり、また、いまはそこにいない人たちの声や頼りを伝えてくれるものだと言われています。「時」をつなぎ、見えない人やもの同士をつなぐ二つのシンボル、それが「風」と「鳥」だと思います。私たちはそこに、3.11とその後のご苦労で亡くなられた方たちへの哀悼の意をこめ、そして今もなお困難な生活がつづいている被災者の方たちや県民のかたたちへの、励ましの気持ちを託しました。

 わたしたちの会は、震災直後から県内でボランティア活動を続けてきた鈴木康代を中心に五年前に結成されました。チャリティ・コンサートや仮設住宅訪問、被災地見学ツアー、ミニ・マガジン『エディットふくしま』や『Fukushimaプルミエ』の刊行などを通し、福島の「今」を県の内外に伝えつつ、福島で暮らす皆さんに寄り添い、応援する活動を行っております。今回も、打ちとけた、アット・ホームな会にしたいと思っておりますので、どうかお気軽にお越しいただければ幸いです。

 みなさまのご来場を、心よりお待ち申し上げております。


                   代表 田母神顯二郎


チラシ 


 

 

【ご案内】3月5日(日)ギター&口笛&ピアノ チャリティコンサート開催!

2017年3月5日(日)午後1時30分から、郡山市のメグレズホールにてギター&口笛&ピアノによるチャリティーコンサートを開催します。

 

 今回は、『虹の木のかなたへ〜新しいふくしまのために〜』と題し、世界的口笛奏者の柴田晶子さんとギタリストの渡辺隆さん、そして「ギタリスタスあだたら」の皆さんをお呼びしました。県内ではご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、口笛とギターのコラボ曲を始め、このコンサートのために特別に用意していただいた新しいレパートリーを披露していただくことになっております。

 タイトルの「虹の木」は、福島出身の詩人・長田弘さんの詩からお借りした言葉です。長田さんは晩年になるにつれ、幼い頃、故郷の福島で親しんだ「樹」や「森」を繰り返し詩に書くようになりました。「樹」は生命力の象徴であるとともに、長田さんにとっては、亡くなった人たちや過ぎ去った昔の記憶を蘇らせる<時の架け橋>でもありました。「虹の木のかなたへ」というタイトルにも、音楽を通じ、過去と現在と未来をつなぐ<架け橋>が出来たら、という想いが込められています。みなさんと一緒に、亡くなられた方たちに哀悼の意を捧げるとともに、明日への活力となるような時間を過ごせたらと思います。


みなさまのご来場を心待ちにしております。


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タイトル 『虹の木のかなたへ〜新しいふくしまのために〜』

日時   2017年3月5日(日)

     開演13時30分~16時30分(開場13時予定)

会場   メグレズホール

     (福島県郡山市向河原町159-7 電話024-983-5010)

     ◆バスご利用の場合 2 番または3 番乗り場「まちなか循環線」

      (南回り、北回り、方八町・イオンタウン回り)

      いずれも星総合病院停留所で下車

      ◆徒歩の場合 郡山駅より約10

 出演者  口笛奏者 柴田晶子

      ギタリスト 渡辺隆

      ギタリスト 山岡祐子

      ギタリスト 小林政貴

      ギタリスト 渡邊華

      ピアニスト 藤野恵美


 内 容  演奏曲(予定)

      ・「カルメルン・ファンタジー」

      ・バレエ音楽ガイーヌより「剣の舞」

      ・上を向いて歩こう

      ・魔女の宅急便より

      原郷としての福島(田母神顯二郎)

      福島の映像


問合せ  事務局 鈴木

     TEL 090-8782-2774

     Mail : skyasu39@ybb.ne.jp

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201735)チラシ表 


<代表ご挨拶&出演者プロフィール>


201735)チラシ裏

【2016/11/6】ギター&口笛チャリティー・コンサート(富岡町仮設住宅)

2016年11月6日(日)、郡山市富田町にある「おだがいさまセンター」にて、「ギター&口笛チャリティーコンサート」を開催しました。
こちらの仮設住宅は、2011年6月に開所し、ビックパレットなどに避難していた富岡町、双葉町、川内村の方々が入っていらっしゃいました。震災から5年が過ぎて、復興災害住宅へ転居する方が増え、200世帯が暮らしていたこの場所には、数十世帯となりました。
「寂しくなった」という声を聴くようになり、「ギター&口笛の音色を届けたい」と今回、チャリティーコンサートを開催しました。

快晴に恵まれた当日、
口笛奏者の柴田晶子さん、ギタリストの山岡祐子さん、小林政貴さんによる優しく温かなコンサートになりました。
2016-11-06 チャリティー・コンサート6 柴田さんは、世界大会で優勝した曲「カルメン・ファンタジー」も演奏。しっとりと聴かせてくれます。
ギターの音色には、「こんな繊細な音なんだ」と会場からは感嘆の言葉が聴こえていました。

2016-11-06 チャリティー・コンサート8 会場には、50人近くの方がいらしてくださいました!
遠い異郷となった故郷を思い出しながら、全員で「ふるさと」をうたいます。
富岡町の方も「こんなに人が集まったのは、最近はなかった。ホント久しぶり」と話してくださいました。

2016-11-06 チャリティー・コンサート1 
ギタリスタスあだたらを主宰する渡辺隆先生も駆けつけてくださいました。

みなさま、ありがとうございました。

16/10/30「ふくしまを考え巡る一日」開催レポート

秋の青空に恵まれた2016年10月30日(日)、第3回になる「ふくしまを考え巡る一日」を開催しました。
この日は、県外は、東京、宮城、神奈川、茨城から、県内は郡山市、福島市から参加されました。郡山駅に集合し、常磐高速道路を走り、いわき市へ向かいます。阿武隈山系のなだらかな山々をみながら、色づく景色に秋の深まりを感じるものでした。車中では、田母神顯二郎から福島の文化や歴史について説明をします。3.11の震災体験や現在の福島の現状は鈴木から語りました。みなさん、福島の自然に触れながら、3.11を思い起こしていました。

いわき市から講師の吉川さん、東京や水戸から参加された方々が合流し、常磐道を浪江方面に向かい北上していきます。
ここから福島の風景が一変します。稲刈りを終えた田が広がりますが、その脇には、フレコンバックに入った除染の土が積み重なっていました。
naraha1.jpg これだけの除染を人的作業で進めてきたことも、深く考えさせられます。

kanban2.jpg 高速道路上の放射線量(16/10/30)、以前はもっと高い数値でしたので、除染による効果と放射線の半減期でここまで減少したようです。

yosikawa1.jpg SAで休憩中も地元のことや震災の体験を語ってくれた講師の吉川彰浩さん。

kanban1.jpg 浪江IC付近。浪江町から国道114号方面は、帰宅困難区域の為、許可がないと人の立ち入りができません。住民が戻れない、帰れない場所はあります。

namiematinami3.jpg 一方、浪江町内へ進むと、住民の帰還を待ちわびるメインストリートがあります。道路の舗装も終了し、きれいな街並みに整備されていました。戻ることをあきらめない、そんな想いが伝わってきます。

namiemarusye1.jpg 浪江町は、この翌日から帰宅準備宿泊が開始されたそうです。こちらは、この日オープンした仮設の商店街「まち・なみ・まるしぇ」です。浪江名物のなみえ焼きそばのお店もあります。土日だけオープンするこのお店には、いわき市の仮設住宅に避難している方や南相馬市に避難している方も、「久しぶりに浪江町に来たんだわい」と、笑顔で話していました。
ukedo1.jpg 浪江町請戸地区。ここから福島第一原発の煙突も、作業用クレーンもみえます。津波被害にもあったこの地区ですが、請戸小学校の生徒たちは、全力で走って近くの山に避難をしたそうです。小学生たちは全員助かったそうです。ただ、津波の犠牲になった方もいるそうで、津波と原発事故がもたらした爪痕の大きさを改めて感じていました。

6号線を浪江から広野町まで移動していると、数キロ四方に囲まれた膨大な土地に中間貯蔵施設が建設予定であることも知りました。除染土を保管する場所は、立ち入りが制限されます。あまりの驚きに、言葉も失ってしまいました。

広野町に入ると、道路わきの花壇がむかえてくれます。
hirono1.jpg 
町民やボランティアの人々が、一つ一つ花を植えていったそうです。

震災時、旅館のご主人、食堂の女将、町民の方々が、原発事故後収束作業にあたった作業員を受け入れ、温かい食事を出し、言葉をかけ、支えていたそうです。
広野町の高野病院の院長が亡くなり、被災地の医療の現状が取り上げられていますが、地域に根差して暮らしてきた人々が、繋いできたものを改めて考えていく必要があるのだろうと思います。

吉川彰浩さんは、廃炉講座もされました。
原発事故後の復旧作業は随分進んでいます。ただ、原発内にある燃料デブリは今も実態が分からぬままです。(2017年1月には2号機の燃料の周辺の撮影には成功しています)
何をもって「廃炉」というのか。廃炉の基準は、前例がないために、まだ定められていなく、どこに着地するのかも問題になっています。廃炉費用は膨らむばかりで、20兆円を超えると試算されています。

福島に、世界で初めての出来事が起こっていることは間違いがありません。対立軸をもって語るには限界があるのも事実です。
いったい私たちは、この現状をどう受けとめ、考え、後世へ残していくか、試されているのかもしれません。

「思考停止」にならずに、自分事として「フクシマ」を捉えることが出来るか。これが現状を打開する一つの方法なのだと思います。

                 レポート 鈴木康代

10/30(日)「ふくしまを考えめぐる一日」の開催

わたしたちの会では、今年もまた、10月30日(日)に、「ふくしまを考え巡る一日」と銘打った被災地見学ツアーを行うことにいたしました。

 今回は『福島第一原発廃炉図鑑』の共同編集者でもある吉川彰浩さんに講師として参加してもらい、いわき市の会場で福島第一原発や被災地の現状を話しを伺い、一緒に被災地をバスで巡りたいと考えております。吉川さんは、東京電力に入社し、福島第一原発と福島第二原発で働いたのち、2012年に退社。「Appreciate FUKUSHIMAWorkers」を立ち上げ、「次世代に託せるふるさとを創造する」をモットーに開沼博さんらと共に復興活動を進めていらっしゃいます。
廃炉が進む第一原発の構内に入れる唯一の団体でもあり、具体的な状況についてお話しを聞くことができると思います。

原発事故から5年半が過ぎ、避難解除になった地域もあれば、いまだに人の影の見られない町もあります。
そうした町々を巡りながら、一緒に福島のこと、日本のことを考えていければと思っています。

なお、今回もマイクロバスを用意させていただきました。20名までは余裕なので、どうかふるってご参加ください。

<当日の予定>

 日時 10月30日(日)

 講師・ガイド 吉川彰浩さん『福島第一原発廃炉図鑑』共同編集者

 集合地 郡山駅 午前9時50分集合
     新幹線改札付近(新幹線で1時間半前後)

 ・10時    郡山駅出発  -常磐道利用ー

・11時30分 いわき駅出発(集合、駅前ミスタードーナツ前)
 
       車中  吉川さんによる被災地のこれまでと現状レクチャー
       
・12時30分 浪江IC

      ◎立ち寄り地(※時間により変更になる場合があります)

      ・浪江町請戸地区
      ・富岡町駅前
      ・楢葉町天神岬公園
          
・14時30分 吉川彰浩氏による福島第一原発廃炉講座
         広野町にて
          
・16時   広野町出発
・17時   いわき駅着
・18時30分 郡山駅着 
  
参加費、マイクロバス代として3000円をお願いしています。

ご参加希望の方は、希望乗車駅とご連絡先を明記の上、
メールか、ファックスでお申し込みください。

 メールアドレス skyasu39@yahoo.co.jp
 FAX 024-942-6406

「原町無線塔」と関東大震災

福島県南相馬市には、大正時代、東洋一の高さを誇る「原町無線塔」がありました。

完成した年は1921年(大正10年)。当初は、鉄で建設される予定でしたが、第一次世界大戦の影響で鉄が高騰し、計画変更、鉄筋コンクリートとなりました。これが後に、白亜の塔と言われることになります。
その当時のものは、維持するのに10億、解体するのに5億と言われ、昭和56~57年に解体されましたが、住民の保存したいという思いで、1/10のスケールで解体された年に建設されました。今は、「憶・原町無線塔」と名付けられています。
この地に建設されたのは、地層が水平で安定していたから、という理由だそうです。
当時と違う場所に建設されてはいるものの、3.11大震災の大揺れにも動じずに今もたっています。

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( 憶・原町無線塔 2015年撮影)

9月1日の防災の日は、関東大震災がおきた日に由来しています。東京では一回目の大揺れのあと、一度に134カ所から火災が発生しました。ちょうど昼食の支度どきで、炭火などを使っていたから、火災の発生が多かったそうです。この火は、9月3日未明まで燃え続けて、通信が途絶し、汽車もストップしました。当時、福島出身で横浜にいた人は、4日間かけて福島に戻ってきたといいます。

関東大震災の混乱のなかで、原町の「白亜の煙突」から世界に“大震災発生”が打電されました。午後11時。

電文の内容はこちらです。

「本日正午横浜において、大震災についで、火災起こり全市ほとんど猛火の中にあり、死傷者算なく、すべての交通機関が途絶した」

巨大な高さ200mの「原町無線塔」。大正10年、第一次大戦後に、国際通信の必要から旧通信省が富岡町に受信所を、原町に送信所を建設していました。関東大震災では、通信網が途絶しましたが、横浜港沖に停泊中の船舶からの無電を富岡受信所がキャッチし、すぐさま原町送信所から“大震災第一報”のニュースが、ハワイ・ホノルルに向けて打電されました。これをサンフランシスコがキャッチ、新聞が伝え、世界中へ日本の首都の惨状のニュースがかけめぐることになります。

当時のアメリカの新聞には、
  「TOKYOーTOMIOKA-HONOLULU-SANFRANCISCO」
と地図入りで、大震災を世界に伝えたルート図が示されたそうです。

この後、通信技術の発達は、短波通信となり、原町送信所は昭和8年に10年間にわたる通信業務にピリオドを打ちました。

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 (2015年撮影)
         

参考文献『ふくしま一世紀』福島民友新聞社

「エディットふくしま6号」刊行!配布中

ふくしまの内外に暮らす方々に福島の今と埋もれる宝を共有したいと考え作られた小冊子「エディットふくしま」。この度、3月の復興イベント「ふくしまの記憶と祈り」の開催レポートも掲載した6号を刊行しました。創刊から続く表紙の一字、今回は「響」。鎮魂と再生への祈りを込めたギターの音色は、色彩のあるメロディーが奏でられ、魂と共鳴する響きにも感じられました。そんな思いも込められています。

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(エディットふくしま6号表紙)

◆新連載「ふくしまの逸格」は、福島に埋もれていた人や文化や歴史、その秘められた誇りをひとつひとつ掘り起こしながら、ゆるやかに知の鉱脈を辿っていこうというもの。田母神顯二郎が書き綴ります。第一回は、約500年ほど前に、福島で活躍した天才画家 雪村周継を取り上げます。

◆「ふくしまを結う」は、境界の守り神、船引のお人形様と郡山市日和田の蛇骨地蔵堂に伝わるあやめ姫の伝説に触れています。お人形様は、外来からの侵入者からムラを守ってくれるものですが、とても巨大なものです。今も船引町には人々の手で毎年作り直され残っています。福島には藁人形をあむ習わしが今も続いている地方があります。ムラの共同体の永続、再生の祈りを込めて、造られる人形です。近くで見ると神々しさを感じます。

◆ふくしまの本棚は『フクシマ発』著星亮一氏ほか。
郡山在中の星亮一さん。震災後も精力的に取材、執筆活動を続けています。戊辰戦争からの負の系譜など福島の地が抱えるものを問い続けている方です。
どんな内容か、どうぞご覧下さい。

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(船引町 オニンギョウサマ)

あやめ姫の伝説 郡山市日和田町の蛇骨地蔵堂には、あやめ姫の伝説が残ります。郡山は、何百万年前は沼地だったといいます。その名残か、松尾芭蕉も花かつみを探しにやってきたところ、沼地が広がっていたと書いています。この伝説も沼に由来しています。この話は、今の私たちにどんなメッセージを伝えてくれるのでしょう。
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(郡山市日和田町 蛇骨地蔵堂のあやめ)



◆「エディットふくしま6号」 2016.6.25刊行

 <目次>
 ・巻頭詩

  われわれは一本の木につながる葉である。人類という木に 
                      『パブロ・カザルス 喜びと悲しみ』

 ・ふくしまの逸格 第一回 雪村周継
 ・ふくしまを結う  お人形様とあやめ姫  
 ・イベントレポート ふくしまの記憶と祈り
 ・ふくしまの本棚『フクシマ発』星亮一ほか 現代書館 2015年
 ・ふくしまの“紙面”から 4.5月 
 ・編集後記

◆無料配布中 

◆購読申込            
  メールアドレス skyasu39@yahoo.co.jp  鈴木宛
  FAX       024-942-6406

 ※上記申し込み先に、お名前、ご住所、郵便番号、電話番号を明記の上、
   「エディットふくしま」申込みとお書きいただき、ご連絡ください。

◆配布先
  ・ふくしまの本の森プロジェクト
  ・福島県立図書館
  ・郡山市立美術館
  ・郡山市立図書館
  ・福島市立図書館


【Report】3/20「ふくしまの記憶と祈り」~空と大地の物語~

3月20日(日)は、澄み切った青空に恵まれ、会場からは安達太良山を見ることが出来ました。ギターの豊かな音色に魅了された「ふくしまの記憶と祈り」のレポートをお届けします。

17日(木)には、ギター渡辺隆先生とギタリスタスあだたらのみなさんは、福島中央テレビ「ゴジテレchu!!」にイベント紹介で出演しました。渡辺先生の堂々とした話しっぷりと学生チャンピョンの森湧平さんと渡邊華さんの息の合ったギター生演奏は、お茶の間に笑顔を届けてくれました。

◆「ふくしまの記憶と祈り」~大地と空の物語~

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会場設営には、渡辺先生のギター教室のみなさんが朝からお手伝いをしてくれました。ステージ背景は、タイトル「大地と空」のイメージから、福島を記憶する土の色と藍色をあしらいました。「壁面との境界をあえて曖昧にする。全てが融合していく感じに」と当会ロゴマークを作成した菊地めぐみさん(美術教諭)からアドバイスを受けながら、舞台イメージを広げていきました。生花は、追悼と未来への希望を色で表現。

いよいよ開場です。

◆第一部 14:00開始


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代表・田母神顯二郎からの開演挨拶
東日本大震災から5年を経て、震災で亡くなられた方へ哀悼の意を捧げ、復興の第一歩となるような未来を感じる会にしたいという思いを語る。
「(福島の)記憶や祈り」は、山々や川にも宿っていると思い、サブタイトルに「大地と空」と付けました。開催にあたりギターの歴史を調べていくと、スペインや南アメリカへ繋がり、その大地や空は、福島の地と空とも交錯するように思えてきました。ギターは民衆の音楽。偉大な作曲家たちは、普遍的な感動する曲を生み出していて、今日の演奏曲にもこうしたものが入っています」
カタロニア出身の名チェロ奏者、カザルスの言葉も紹介。
「音楽は全ての人が理解することが出来る話し言葉だ」
亡命者だったカザルスが、想いを託した音楽。
「ギターの音色を聴きながら、福島は世界のいろんなところとつながっていることを感じてもらえれば」と今回のコンサートに込めた思いを語った。

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本日の出演者、渡辺隆先生とギタリスタスあだたらのみなさん(左から、森湧平さん、渡邊華さん、山岡祐子さん、小林政貴さん)
「この演奏会の依頼を受け最初は戸惑いもあった。しかし、「エディットふくしま」を読み僕らが考えていることと共通していると思った。今日、この舞台で演奏することが出来て感謝している。演奏曲は、前半は、個人のソロ。後半は、歌のコーナーを入れて、復興を願う音楽を入れ、最後に未来へ。これからの未来を考えていきたい。」と渡辺先生。

◆ギター演奏
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「生かされていることに感謝して、精一杯演奏します」と小林政貴さん。
メキシコ出身のポンセが初期に作曲した「前奏曲」とスペイン全盛バロック音楽の主要な一人サンス作曲で、ウルグアイのカルレバーロが編曲した「スペインの古代舞曲集」から4曲を演奏。
繊細でありながら、異郷の地の情景を描きだしてくれるギターの音色が響きます。

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「これからのふくしまを思いながら、心を込めて演奏させてもらいます」と山岡祐子さん。
1曲目は、18世紀のスペイン、ギターの巨匠ソル作曲「練習曲」、2曲目は、アルゼンチンのメルリン作曲で「想い出」から3曲(アルゼンチンのサンバやベネズエラのダンス音楽など)を豊かな情感で演奏します。思いを一手に引き受ける包容力もありました。

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GLC学生ギターコンクール高校生の部で2年連続優勝の渡邊華さん。
「3月に高校卒業したばかりで、4月から東京の大学へ進学します。郡山での演奏の区切りにもなった今回の演奏会。今まで応援して下さった方々、来場の皆様に感謝して演奏したい」と話します。
演奏曲は、中南米の影響を受けたパラグアイのバリオス作曲「大聖堂」、続いて、ソルの晩年の傑作「幻想曲」、「重層的な音楽でパワフルでもあり、変わる音楽を楽しんで欲しい」抑揚のある重層的な音を奏でた華さんには、演奏技術と卓越した表現力が兼ね備えていることが伝わってくる演奏でした。

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2015年GLC学生ギターコンクール大学生の部優勝した森湧平さん。今年医学部を卒業し、医師国家試験に合格。4月から県内の病院で働くことが決まっています。
「震災から5年が経ち、震災復興支援の活動に少しでも役立つことが出来てうれしく、精一杯演奏します。」
1曲目は、ポールマッカートニー作曲、今年没後20年になる武満徹が編曲した「イエスタディ」、2曲目はブラジルのギタリスト ヴィラ・ロボスが作曲した「前奏曲」を演奏。しっとり聴き入る「イエスタディ」、がらりと変わり、クラシックギターの音楽とブラジル音楽が融合した「前奏曲」の組み合わせが、森さんが持つ純粋な繊細さと情熱の魂が交じり合って、素晴らしい演奏となりました。

◆第二部
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鈴木より「ふくしまの記憶と祈り」と題して、震災後、山や川といったふくしまの自然を巡ってきて豊かな大地と共に生きている人々について語りました。「震災後、言葉が入ってこなかった。その時、対話できたのは福島の山々、樹木、自然のものたちだった。言葉でなくとも交わすことが出来る、そんな力が福島の地にも音楽にもあるのだと思う」「福島の人々も、前へ一歩を踏み出している方も多い。多くの方々の思いをこれからも紡いでいきたい」
ふくしまの映像は、川内村と被災地、ふくしまの移ろい、ミノリとイノリに分けた映像をご覧いただきました。

○ 歌のコーナー
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「ふるさと」と「花は咲く」をギタリスタスあだたらのみなさんが演奏します。

2016-03-20 福島の記憶と祈りコンサート2 156_01 (1)

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指揮は、渡辺隆先生。震災当時と思い出す方、未だ帰れない故郷を思い出す方、様々な思いは声に宿り、ギターの音色と織り交ぜられて、会場を包んでいきます。

○第二部の演奏は、祈りを込めた曲を演奏くださいました。
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渡邊華さんは「アメージング・グレース」をしっとりと弾きあげます。それぞれに去来するものを感じながら、華さんの表現力の豊かさに感じ入ります。

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小林政貴さんはレーモン作曲の「KIZUNA~絆~」を演奏。レーモンが東日本大震災へのレクイエムとして亡くなられた友人のギタリスト稲垣稔氏と私たち日本人へ友情の証として送られた曲です。誠実な真摯な音色に胸が打たれます。

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渡辺隆先生と山岡祐子さんの演奏で、ドビュッシー作曲の「月の光」です。
渡辺先生から「印象派で、輪郭がはっきりしないのですが、色彩感が素晴らしい。色彩感をギターで弾くとどうなるか、聴いて下さい。」と話がありました。色のあわい、時間の間を紡ぐような繊細であり、深さもある演奏で素晴らしい音色でした。

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渡辺隆先生が演奏されるのは貴重な機会だそうです。渡辺先生が演奏するのを楽しみに、駆けつけた方もいます。

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全員で未来への演奏です。
渡辺先生から、「これまでを考えることも大切ですが、これからのこと、未来へ歩み出せるようにと思い、演奏します。」
来場者で、ギターの音色に、癒され、涙が溢れて来たという方が多くいらっしゃいました。重層的であり、未来へ弾む感じもあり、会場が一体になったギター演奏の時間でした。

最後に田母神から「繊細で豊かで細やかで喜びに満ちた時間、あっという間に過ぎた時間」。いろいろな意味で、復興は時間がかかるかもしれませんが、もう一方、新しい歩みが大きくなっていくと信じている。」とこれからのふくしまへの祈りのメッセージが添えられました。

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イシス編集学校有志による福島への言葉の贈り物「献歌」もプログラムと一緒にふくしまの人々へ。

◆ 当日の感想 ◆

・素晴らしい会でした。
 このような機会を続けていることは本当に素晴らしいと思います。
 これからもどうぞ続けて下さい。   (福島市 女性)

・とてもあたたかい内容で良かったです。
 いつかお手伝いが出来たらと思います。(郡山市久留米 女性)

・ギターの音楽の世界に新しい知識の一部を得られました。(郡山市片平 男性)

・ギターがこんなに豊かなことに改めて驚きました。
 なぜか涙が出て来ます。(福島市 女性)

・今、福島の阿武隈山系の山は放射能が高くて登れない山がたくさんあります。鈴木さんが「山の土の1センチは100年の歴史」500年の歴史を失ってしまった郷土、そして私の家の庭の土も含めて、改めてこの5年の震災に原発への憎しみが増してきます。
でも、ギターの語り掛けるような音色にささくれた心が癒されました。そして、若者たちの澄んだギターの音色に、希望と力強さを感じ、涙があふれました。素敵な会でした。
ありがとうございました。写真素敵でしたよ!(郡山市 女性)

・とてもいやされました。
 音楽はいいですね。ありがとうございました。(石川町 男性)


2016-03-20 福島の記憶と祈りコンサート2 102_01
出演者と運営をお手伝い下さったスタッフのみなさん。

演奏後の懇親会で、渡辺先生は「震災後の1,2年は誰もが気張って何かしなければという思いが焦り、3,4年目になると疲れが出て空虚の気持ちになり、5年になると振り返ることもしなくなる。僕たち福島の人は、1,2年は県外からボランティアの人も多く入っていたので、普段通りに暮らそうと思い、いつか自分たちの力が必要とされる時のために力を蓄えておこうと思った。5年目の今回がその時だった」と話してくれました。
来場した誰もが、ギターの音色に癒され、音楽の対話力に感じ入り、何より、演奏される渡辺隆先生とギタリスタスあだたらのみなさんの人柄に触れることが出来た時間でした。渡辺先生は、「ギターは、演奏技術より、その人の生き様を感じ、感動する音楽です」と話されたましたが、まさにこれを体感した時間でした。

出演された渡辺隆先生とギタリスタスあだたらのみなさん、ご参加いただいた皆様、会の運営をお手伝いいただいた皆様、ご支援いただいたみなさまに感謝申し上げます。
(当レポートの写真は、山岡哲さんからご提供いただきました。有難うございました)

レポート 鈴木康代

【ご案内】3月20日ふくしまの記憶と祈り~大地と空の物語~開催決定!

私たちの生きることの意味が揺さぶられた東日本大震災と原発事故から5年が経とうとしています。福島に居た人、福島を離れることになった人、福島を訪れた人、遠くから福島を考えた人、一人一人に「如何に生きるか」が問われてきました。誰もが傷つき、試された時間でもあり、矛盾に耐え、我慢し続けてきた時間だったと思います。
私たちは、3.11で犠牲になられた方、今もご苦労が続いている方、未来へ向かって歩んでいる方、この福島の地への祈りと願いを込め、すこしでも福島のみなさまが癒される時間を持ちたいと思い、今年で三回目の復興支援イベントを開催することとなりました。

<開催概要>
 日  時  平成28年3月20日(日)午後2時~5時
 会  場  ミューカルがくと館
 内  容  ふくしまへの祈り 
         ギター演奏  渡辺隆、小林政貴、山岡祐子、渡邊華、森湧平
        ふくしまへの願い
         福島の話  田母神顯二郎
        福島の映像
         川内村と被災地  (鈴木康代)
 申込み&問い合わせ
        ふくしま再生プロジェクトの会 鈴木康代
        お申し込みをされる方は、メールかFAXでお名前、ご連絡を明記の上、ご連絡願えればと思います。
          メール skyasu39@ybb.ne.jp  FAX 024-942-6406       

 みなさまのご来場、お待ちしています。   

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***
「ふくしまの記憶と祈り〜大地と空の歌〜」開催のご案内

 東日本大震災から五年の月日が経とうとしています。今なお福島は多くの問題を抱えており、言葉にならぬご苦労が続いておられる方も大勢いらっしゃることと思います。たしかに未来を目指し、しっかりとした足取りで歩き始めた方も増えてはきましたが、福島の真の復興が実現するまでには、まだ長い道のりと多くの時間が必要であることは申すまでもありません。
 そのような過渡的な状況にある福島を少しでも応援するために、私たちは今年も復興イベントを企画いたしました。「宮澤賢治と<再生>の物語」(2014年11月)、「ふくしま、ひとしずくの物語」(2014年11月)以来、これが三度目の音楽イベントとなります。
 今回は、福島を中心に活躍されているギタリストの渡辺隆さんと「ギタリスタスあだたら」の皆さんをお迎えし、薫り高い演奏を通して、震災で亡くなられた方たちに哀悼の意を捧げるとともに、明日に向けて活力となるような時間を設けたいと思います。タイトルの「福島の記憶と祈り 大地と空の歌」には、福島に暮らす人々の様々な思いが、音楽の風に乗って世界をかけめぐっていってほしいという願いが込められています。記憶と祈り、大地と空がつながるとき、なにかが変わっていくことを期待しております。
 わたしたちの会は、震災直後から県内でボランティア活動を続けてきた鈴木康代を中心に、松岡正剛氏が主催するイシス編集学校で知り合った有志が集まり結成されたものです。これまでチャリティ・コンサートや仮設住宅訪問、被災地見学ツアー、月刊誌「エディットふくしま」の刊行などを通し、震災と原発事故で深く傷ついた福島の人たちに寄り添い応援する活動を行ってきました。
また福島の人たちの「声」や現状をできるだけ他地域のひとに伝えることにより、福島で起きていることを〝自分事〟として考えてくれる人たちを少しでも増やしていくことを目指してきました。
 こうした活動を通し、私たちもまた福島のみなさんに励まされ、力をいただいてきました。今回の企画は、そのささやかな恩返しでもあります。打ちとけた、アット・ホームな会にしたいと思っておりますので、どうかお気軽にお越しいただければと思います。
 みなさまのご来場を、心よりお待ち申し上げております。

            ふくしま再生プロジェクトの会 代表 田母神 顯二郎


***
出演者  ギタリスタスあだたらメンバープロフィール

●渡辺隆
 東京にて宮崎七郎、大沢一仁両氏に師事。‘74年より2年スペインに留学、オスカーエスプラ音楽院に入学し、ギターをホセ・トマス氏に師事する他、楽理等を学ぶ。またアルコイにてホセ・ルイス・ゴンザレス。イタリアのガルニアーノにてO.ギリアのマスタークラスを2度受講。ファイナルコンサートにも出演する。帰国後は福島県郡山市を中心に演奏、教授活動に活躍中。日本・スペインギター協会理事。「スペインギター音楽名曲コレクション第1集」編集委員長。ギタリスタスあだたら主宰

●小林政貴
 2012年 松尾俊介氏にレッスンを受ける。 23才より渡辺隆氏に師事。 2012年からクラシカルギターコンクール、スペインギターコンクールなどに出場し研鑽を積む。 2014年より「ギタリスタスあだたら」のメンバーとして活躍中。仙台ギターグレードテスト1級取得

●山岡祐子
 2004年よりギターを渡辺隆に師事。「くるめギターアンサンブル」のコンサートマスターとして、更に3年前から活動を始めた女性4人のグループ「ドゥ・ノールギターカルテット」のリーダーとしても活躍中。音楽性豊かな演奏に定評があり、特にアンサンブルにおいては高瀬直之とのギターデュオpi-maで第20回日本ギター重奏コンクール2位入賞するなど高い評価を受けている。

●森 湧平
 県立福島医大6年。ギターを小学校3年より渡辺隆に師事 2015年は大学生として最後に挑戦した第40回GLC学生ギターコンクール大学生の部で高校の部に続き2度目の優勝。 2011年のスペインギター音楽コンクールでも見事第3位入賞を果たす。 2005年第27回ジュニアギターコンクール第2位、 2008年第32回GLC学生ギターコンクール高校の部優勝 2010第29回スペインギター音楽コンクール第3位 仙台ギターグレードテスト第1級取得ならびに審査員特別賞を受賞

●渡邊 華
 日大東北高校3年。ギターを小学校4年より渡辺隆に師事 2015年の8月に行われた第40回GLC学生ギターコンクール高校生の部で昨年に続く2年連続の優勝という快挙を達成した。その後、東京で「アルバロ.ピエリのマスタークラス」受講。4月の「看護フェスタ」での演奏会など、活発に活動している。 2011年第33回ジュニアギターコンクール中学の部銅賞受賞、 2012第34回ジュニアギターコンクール高校の部銅賞受賞。 2015年第36回ジュニアギターコンクール高校の部でも銅賞首席を受賞。 2014年仙台ギターグレードテスト1級取得

【News】 エディットふくしま4号、12月1月合併号刊行

エディットふくしま4号(12月、1月合併号)が刊行されました。

<内容>
・ 巻頭詩  噛む  ー 草野心平 -       
・ 特集 「新地方(ぢかた)学入門」 12月23日開催レポートを含む
・ ふくしまを結う     大熊町              
・ 福島の本棚      「震災と原発3 原発関連死」 
・ ふくしまへのメッセージ 
・ 福島の紙面から   11月中旬から1月中旬まで
 
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新春の福島をイメージした表紙をデザインしたのは緒方志郎さん。
福島の四季の変化を色合いだけで表現することに挑戦してくれてます。

・地方(ちほう)から地方(ぢかた)へ
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今回の特集は「“新地方(ぢかた)学入門”」。12月に東京公演(豪徳寺本楼)で開催した内容を加筆して掲載しています。
新渡戸稲造は、「農」の考えも深めています。“農”という字には、「つとめる・はげむ・いそしむ」という意味の他に、「あつい・てあつい・こまやか」の意もかつては含まれていました。福島の地に根差したものを考えるには、「農」がきってもきれないものになるだろうと思います。
福島の農業は、「一次産業」×「二次産業」×「三次産業」=「六次産業」化へ進んでいます。
新しいカタチを提唱するふくしまの農には、これからも注目していきたい。


・日々“福島で生きることの意味”と向き合う
昨年1年間で福島県の震災関連自殺は19名でした。岩手、宮城を入れた被災三県では22名。
福島が8割以上を占めています。この数字を見ただけで、福島の人々の置かれている状況を知ることが出来ます。
日々を生きる、それだけでも苦痛になっていく、この流れを少しでも変えられればと願ってやみません。

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福島の本棚は、福島民報社が編集をした良書「福島と原発3 原発事故関連死」についてです。
原発事故後のストレス、心身の変調、この先生きている意味が分からなくなるなどが多様な背景があると思いますが、死へ向かう方も多くいます。この本を通して見えてくる福島について代表・田母神が書いています。


4号の感想も届いています。

・ 本日エディットふくしま、届きました。いつもありがとうございます。
  今回の内容は、いつにも増して胸が締め付けられるようでした。  (福島市 女性)

・「エディットふくしま」を読むと、もう少し頑張ろうと励まされます。   (大熊町 女性)

・この度は、「エディットふくしま vol.4」 をありがとうございました。
 毎号、真剣に読ませていただいています。

 今回もずっしりとしていて、紙面を開くと、福島だった。
 どこでもドアではないですが、「エディットふくしま」を読むと私の意識も感覚も福島につながります。
 不思議な感覚。
 現実の福島と「エディットふくしま」の福島。
 おぼろげなのは現実の方で、クリアなのは「エディットふくしま」。
 鈴木さんの書かれた文章が、私に「真実」の受け渡しをしてくれているのだと思います。
 事実と真実は違うと良く言われるけれど、
 「真実」には、人やこの世のまるごとすべてが現れるのだと思います。

 次号も期待しています。本当にありがとうございました。         (東京都 女性)


みなさま、どうぞご覧くださいませ。

「エディットふくしま」は無料配布しております。
・ 編集工学研究所     (東京都世田谷区豪徳寺)
・ わたす日本橋       (東京都中央区日本橋)
・ おだがいさまセンター  (富岡町仮設住宅内 福島県郡山市) 
・ 福島ミドリ安全株式会社 (福島県郡山市)
・ ネッツトヨタ郡山      (福島県郡山市)
・ 福島県立図書館

送付申込み先

 ふくしま再生プロジェクトの会 事務局 鈴木
 郡山市小原田4-12-13
 FAX 024-942-6406  E-mail skyasu39@ybb.ne.jp
プロフィール

事務局 

Author:事務局 
代表 田母神顯二郎
(明治大学文学部教授)

活動内容 (2013年~)
・「仮設住宅訪問活動(チャリティコンサート開催)」(富岡町、大熊町、浪江町など)
・「福島考え巡る1日企画実施(震災語り部と被災地ツアー)」
・「東京と福島を繋ぐ復興イベント開催」(明治大学、豪徳寺開催)
・「福島新発見(福島の知宝の掘り起し)」など

メンバー 8名
事務局 鈴木
所在地 福島県県郡山市

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