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【ご案内】3月5日(日)ギター&口笛&ピアノ チャリティコンサート開催!

2017年3月5日(日)午後1時30分から、郡山市のメグレズホールにてギター&口笛&ピアノによるチャリティーコンサートを開催します。

 

 今回は、『虹の木のかなたへ〜新しいふくしまのために〜』と題し、世界的口笛奏者の柴田晶子さんとギタリストの渡辺隆さん、そして「ギタリスタスあだたら」の皆さんをお呼びしました。県内ではご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、口笛とギターのコラボ曲を始め、このコンサートのために特別に用意していただいた新しいレパートリーを披露していただくことになっております。

 タイトルの「虹の木」は、福島出身の詩人・長田弘さんの詩からお借りした言葉です。長田さんは晩年になるにつれ、幼い頃、故郷の福島で親しんだ「樹」や「森」を繰り返し詩に書くようになりました。「樹」は生命力の象徴であるとともに、長田さんにとっては、亡くなった人たちや過ぎ去った昔の記憶を蘇らせる<時の架け橋>でもありました。「虹の木のかなたへ」というタイトルにも、音楽を通じ、過去と現在と未来をつなぐ<架け橋>が出来たら、という想いが込められています。みなさんと一緒に、亡くなられた方たちに哀悼の意を捧げるとともに、明日への活力となるような時間を過ごせたらと思います。


みなさまのご来場を心待ちにしております。


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タイトル 『虹の木のかなたへ〜新しいふくしまのために〜』

日時   2017年3月5日(日)

     開演13時30分~16時30分(開場13時予定)

会場   メグレズホール

     (福島県郡山市向河原町159-7 電話024-983-5010)

     ◆バスご利用の場合 2 番または3 番乗り場「まちなか循環線」

      (南回り、北回り、方八町・イオンタウン回り)

      いずれも星総合病院停留所で下車

      ◆徒歩の場合 郡山駅より約10

 出演者  口笛奏者 柴田晶子

      ギタリスト 渡辺隆

      ギタリスト 山岡祐子

      ギタリスト 小林政貴

      ギタリスト 渡邊華

      ピアニスト 藤野恵美


 内 容  演奏曲(予定)

      ・「カルメルン・ファンタジー」

      ・バレエ音楽ガイーヌより「剣の舞」

      ・上を向いて歩こう

      ・魔女の宅急便より

      原郷としての福島(田母神顯二郎)

      福島の映像


問合せ  事務局 鈴木

     TEL 090-8782-2774

     Mail : skyasu39@ybb.ne.jp

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201735)チラシ表 


<代表ご挨拶&出演者プロフィール>


201735)チラシ裏

【2016/11/6】ギター&口笛チャリティー・コンサート(富岡町仮設住宅)

2016年11月6日(日)、郡山市富田町にある「おだがいさまセンター」にて、「ギター&口笛チャリティーコンサート」を開催しました。
こちらの仮設住宅は、2011年6月に開所し、ビックパレットなどに避難していた富岡町、双葉町、川内村の方々が入っていらっしゃいました。震災から5年が過ぎて、復興災害住宅へ転居する方が増え、200世帯が暮らしていたこの場所には、数十世帯となりました。
「寂しくなった」という声を聴くようになり、「ギター&口笛の音色を届けたい」と今回、チャリティーコンサートを開催しました。

快晴に恵まれた当日、
口笛奏者の柴田晶子さん、ギタリストの山岡祐子さん、小林政貴さんによる優しく温かなコンサートになりました。
2016-11-06 チャリティー・コンサート6 柴田さんは、世界大会で優勝した曲「カルメン・ファンタジー」も演奏。しっとりと聴かせてくれます。
ギターの音色には、「こんな繊細な音なんだ」と会場からは感嘆の言葉が聴こえていました。

2016-11-06 チャリティー・コンサート8 会場には、50人近くの方がいらしてくださいました!
遠い異郷となった故郷を思い出しながら、全員で「ふるさと」をうたいます。
富岡町の方も「こんなに人が集まったのは、最近はなかった。ホント久しぶり」と話してくださいました。

2016-11-06 チャリティー・コンサート1 
ギタリスタスあだたらを主宰する渡辺隆先生も駆けつけてくださいました。

みなさま、ありがとうございました。

16/10/30「ふくしまを考え巡る一日」開催レポート

秋の青空に恵まれた2016年10月30日(日)、第3回になる「ふくしまを考え巡る一日」を開催しました。
この日は、県外は、東京、宮城、神奈川、茨城から、県内は郡山市、福島市から参加されました。郡山駅に集合し、常磐高速道路を走り、いわき市へ向かいます。阿武隈山系のなだらかな山々をみながら、色づく景色に秋の深まりを感じるものでした。車中では、田母神顯二郎から福島の文化や歴史について説明をします。3.11の震災体験や現在の福島の現状は鈴木から語りました。みなさん、福島の自然に触れながら、3.11を思い起こしていました。

いわき市から講師の吉川さん、東京や水戸から参加された方々が合流し、常磐道を浪江方面に向かい北上していきます。
ここから福島の風景が一変します。稲刈りを終えた田が広がりますが、その脇には、フレコンバックに入った除染の土が積み重なっていました。
naraha1.jpg これだけの除染を人的作業で進めてきたことも、深く考えさせられます。

kanban2.jpg 高速道路上の放射線量(16/10/30)、以前はもっと高い数値でしたので、除染による効果と放射線の半減期でここまで減少したようです。

yosikawa1.jpg SAで休憩中も地元のことや震災の体験を語ってくれた講師の吉川彰浩さん。

kanban1.jpg 浪江IC付近。浪江町から国道114号方面は、帰宅困難区域の為、許可がないと人の立ち入りができません。住民が戻れない、帰れない場所はあります。

namiematinami3.jpg 一方、浪江町内へ進むと、住民の帰還を待ちわびるメインストリートがあります。道路の舗装も終了し、きれいな街並みに整備されていました。戻ることをあきらめない、そんな想いが伝わってきます。

namiemarusye1.jpg 浪江町は、この翌日から帰宅準備宿泊が開始されたそうです。こちらは、この日オープンした仮設の商店街「まち・なみ・まるしぇ」です。浪江名物のなみえ焼きそばのお店もあります。土日だけオープンするこのお店には、いわき市の仮設住宅に避難している方や南相馬市に避難している方も、「久しぶりに浪江町に来たんだわい」と、笑顔で話していました。
ukedo1.jpg 浪江町請戸地区。ここから福島第一原発の煙突も、作業用クレーンもみえます。津波被害にもあったこの地区ですが、請戸小学校の生徒たちは、全力で走って近くの山に避難をしたそうです。小学生たちは全員助かったそうです。ただ、津波の犠牲になった方もいるそうで、津波と原発事故がもたらした爪痕の大きさを改めて感じていました。

6号線を浪江から広野町まで移動していると、数キロ四方に囲まれた膨大な土地に中間貯蔵施設が建設予定であることも知りました。除染土を保管する場所は、立ち入りが制限されます。あまりの驚きに、言葉も失ってしまいました。

広野町に入ると、道路わきの花壇がむかえてくれます。
hirono1.jpg 
町民やボランティアの人々が、一つ一つ花を植えていったそうです。

震災時、旅館のご主人、食堂の女将、町民の方々が、原発事故後収束作業にあたった作業員を受け入れ、温かい食事を出し、言葉をかけ、支えていたそうです。
広野町の高野病院の院長が亡くなり、被災地の医療の現状が取り上げられていますが、地域に根差して暮らしてきた人々が、繋いできたものを改めて考えていく必要があるのだろうと思います。

吉川彰浩さんは、廃炉講座もされました。
原発事故後の復旧作業は随分進んでいます。ただ、原発内にある燃料デブリは今も実態が分からぬままです。(2017年1月には2号機の燃料の周辺の撮影には成功しています)
何をもって「廃炉」というのか。廃炉の基準は、前例がないために、まだ定められていなく、どこに着地するのかも問題になっています。廃炉費用は膨らむばかりで、20兆円を超えると試算されています。

福島に、世界で初めての出来事が起こっていることは間違いがありません。対立軸をもって語るには限界があるのも事実です。
いったい私たちは、この現状をどう受けとめ、考え、後世へ残していくか、試されているのかもしれません。

「思考停止」にならずに、自分事として「フクシマ」を捉えることが出来るか。これが現状を打開する一つの方法なのだと思います。

                 レポート 鈴木康代
プロフィール

事務局 

Author:事務局 
代表 田母神顯二郎
(明治大学文学部教授)

活動内容 (2013年~)
・「仮設住宅訪問活動(チャリティコンサート開催)」(富岡町、大熊町、浪江町など)
・「福島考え巡る1日企画実施(震災語り部と被災地ツアー)」
・「東京と福島を繋ぐ復興イベント開催」(明治大学、豪徳寺開催)
・「福島新発見(福島の知宝の掘り起し)」など

メンバー 8名
事務局 鈴木
所在地 福島県県郡山市

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