【ご案内】「ふくしまを考え巡る一日」のお知らせ

<富岡町 夜ノ森の桜 2015.4.12撮影 鈴木>
夜ノ森の桜で有名な富岡町のこの地区は、今も立ち入り制限のある帰宅困難区域です。ある富岡町の90歳の方が、「富岡の桜はもう見に行かない。戻れない故郷の桜を見ると、寂しくなるだけだから、桜は心で見る」と仮設住宅で語っていたことを思い出しました。
「福島は課題が繊細過ぎて語るのが難しい」という声も耳にします。
心の創を持ちながらでも、前へ向かって一歩を踏み出そうという方も多くなってきました。その一方で、いまだに生きる意味を探している方もいます。避難している、していないにかかわらず、福島を対立や分断の地としてみるのではなく、数値化される復興から取りこぼされる人々の声なき声に耳を傾け、私たちは「ふくしまを知る復興」を進めいきたいと思います。
前回「ふくしまを考え巡る一日」を開催した時は、仮設住宅で避難されている方々の震災前後について話をうかがい、被災地を巡りました。その際、「実際に訪れてみて皮膚感覚で分かることがあった」「震災の話は、 数冊の本の情報が凝縮されているようでもあり、多重多層で複雑なおもいを持っていることに気づきました」という感想もいただきました。
「ふくしまを考え巡る一日」では、震災直後の混乱で何を 喪失したのか、時が経過して生きることにどんな意味を見出してきたのか、今の福島はどうなのか、この変化も感じとれるかもしれません。
また、向こう側だった被災地が身近に感じられ、日常と比較することで、あらたな見え方ができるかもしれません。
ふくしまの今を「人の物語り」と「被災の風景」から、多様に感じとっていただければと思います。
詳細は、こちらです。
日 時 10月11日(日) 10:00~17:00頃まで
集 合 郡山駅 午前10時 (郡山までの往復交通費はご負担願います。)
内 容 10:00~ ・郡山市内のおだがいさま工房へ移動
・震災の語り部の方から避難経験をお聞きします。
12:00~ ・郡山から旧警戒区域(楢葉町、富岡町)へ 車移動
17:00 ・郡山駅解散予定
※当日の交通事情により、ルートが変更になる場合もありますので、
ご了承ください。
申込み 参加希望者は、9月27日(日)までに鈴木まで(skyasu39@ybb.ne.jp)
メールにてお知らせください。
その他 ・参加希望の方は、郡山までの往復交通費と当日のお昼は
ご負担をお願いいたします。
・旧警戒区域へ立ち入りをするため、不安のある方は午前中のみ、
参加することも可能です。
問い合わせ先 skyasu39@ybb.ne.jp(鈴木)
ご不明な点がございましたら、こちらまでご連絡くださいますようお願い致します
また、ふくしまについて考えていることなどがありましたら、遠慮なくご意見いただきたく存じます。 「ふくしまを知り、考えること」を大切にしていきたいと考えています。
ふくしま再生プロジェクト 鈴木康代